祥伝社onBLUEコレクション『華なるもの』の西つるみ先生がご来店くださいました。
本誌連載時から話題を呼んだ平安愛憎劇、ついに単行本化です!

●『華なるもの』 著者:西つるみ 発行:祥伝社 定価:650円
院御所を騒がすは、美しい犬。
時は平安末期。
武家の三男と卑しい出自でありながら、権力者たちの寝所を渡り歩き、上皇の寵人となった高前(たかさき)。
美しい成り上がり者として畏怖と羨望の視線を集める高前だったが、
有力貴族の御曹司・智実からは素直な好意を寄せられ、その余裕を不愉快に感じる。
しかしある日、二人の関係が決定的に変わる事件が起こり―――。
「私がすがるなど」
引けぬ意地と激情が絡み合う切なく底深い大人の恋愛劇、〝数年後〟を描く掌編を描き下ろし。
平安時代後期、
己の美貌と明晰な頭脳のみを頼りに、のし上がっていく野心の男・高前。
帝のご寵愛を受け、彼を貶めようとする者たちをバサバサと切り捨てて、頂点に上り詰めたかに見えたが、
思惑などないまっすぐな好意を向けられ、彼の信念がゆらぎはじめる。
しかし、誰にも頼らず生きてきた男は、己の気持ちをも押し隠し、さらなる孤高への道を突き進む――。
BL業界広しといえど、商業誌で平安時代モノってなかなかありません。
かなりのチャレンジだと思うのですが、しかしそこはBL業界ならず高い評価を受けている祥伝社『onBLUE』レーベル。これが、並みの作品であるわけがありません。
時代ものにはとんと弱い当ブログ担当者、
どんなもんかなぁ、と恐る恐る(失礼!)拝読いたしましたが、いや~面白い!
なんでも平安時代には、男色趣味は、貴族のたしなみともいえる文化だったそうで、
武士が位を授かるのに、自らが貴族の相手をするのは珍しいことではなかったそうなのです。
でも『華なるもの』は、そういったBL的表現も多少はありますが、
メインは、高貴なる方々によるなんとも高尚な頭脳戦のお話のような気がします。
和歌を書いた文(ふみ)を取り交わすことで、愛を告げるだけでなく、相手を翻弄したり、さらには貶めることもできるなんて、昔の人々は、なんて優雅でハイレベルな情報戦を繰り広げていたのでしょう。
これはアホな人、センスのない人は生き残っていけないですよ。
ゆったりとしたイメージとは裏腹に、実際には、毎日緊張感の連続だったのかもしれませんね。
『華なるもの』の主人公、高前は、己を守るため、いっさい人に弱味をみせようとしません。そんな彼の、泣き言を言わぬかわいくないところが時の権力者たちを魅了し続けます。
このお話、ツンだけで、デレがないところも、現代ものと違う格調の高さを醸しております。しかし、イチャイチャラブラブのラブストーリーよりも、もっと大きな愛の物語をみたような気がします。
非常に大人な物語を堪能させていただきました♪
これがデビューコミックとなる西つるみ先生。
これから、どのような作品を生み出されるのか、超期待ですよ!!
西先生にサインを書いていただきました。

優美な作品のイメージとはちょっと違う、オモシロ系…?
そこに、特注のキャラクターハンコをポンッ!

このハンコ、ハンコ屋の娘さんという担当編集者さんのご実家の特注品なんだそう!
この写真では、同行された営業担当者さん(♂)が押されていますが、
担当編集さんの押されたハンコの美しいこと!
子供の頃から鍛えられているというだけあり、ムラのない美しい仕上がりです。
ぜひ、手に入れてご堪能くださいませ。
ハンコネタで盛り上がっていると、そこへ、会社勤めをされながら漫画を描かれている西先生が参戦!
事務処理におけるハンコの上手な押し方など、ベテランOLとしてのノウハウを披露してくださいました。
サイン本を書いていただきながら、ひとしきりハンコ談義に華が咲いたところで、
POPも描いていただいちゃいましたよ~



見るみる間に高前さまが!

表紙のイメージに合わせて、バックは桜をチョイス。

できあがりです。
ノってきた先生、もう一枚描いてくださいました!!

こちらは、表紙にも描かれている優美な雲をイメージして。


こちらも素敵です♪
コミックプラザにて、展示させていただいております。

現在、サイン本も販売させていただいております。
数に限りがございますので、売り切れちゃってたらゴメンナサイ。
カラー色紙も美しいです。

ぜひ、お店で実物をご堪能くださいね。
あらためて、なぜ平安時代BLなのかを西先生にお聞きしたところ、
もともと時代モノがお好きだったところに、NHKの大河ドラマ『平清盛』で、平安時代のあまりにフリーダムな男色文化に心を撃ち抜かれたからだそうです。
それって、『歴史秘話ヒストリア』でも取り上げられた、悪左府(あくざふ)・藤原頼長(ふじわらのよりなが)のせい……?(笑)
番組放送時、あのNHKでどうどうと男色シーンが!!! とBL好きを沸騰させた、あの頼長さまですね。
そこらへんのことは、調べれば調べるほどに面白いので、興味を持たれた方はぜひ、ググって深みにハマっちゃってくださいませ! 『華なるもの』が、より面白く読めること、請け合いです♪
西先生、祥伝社スタッフさま、お忙しいところご来店くださり、本当にありがとうございました。
時代もの音痴の私も、すっかり院政時代に興味シンシンとなりました!
お客様にも、この面白さをお伝えできるよう、がんばります。
当ブログが、みなさまの新たな読書へのきっかけとなれれば幸いです。
新しい漫画との出会いを探しに、ぜひ池袋西口・芳林堂書店コミックプラザへ。
みなさまのご来店、心よりお待ち申し上げております。
本誌連載時から話題を呼んだ平安愛憎劇、ついに単行本化です!

●『華なるもの』 著者:西つるみ 発行:祥伝社 定価:650円
院御所を騒がすは、美しい犬。
時は平安末期。
武家の三男と卑しい出自でありながら、権力者たちの寝所を渡り歩き、上皇の寵人となった高前(たかさき)。
美しい成り上がり者として畏怖と羨望の視線を集める高前だったが、
有力貴族の御曹司・智実からは素直な好意を寄せられ、その余裕を不愉快に感じる。
しかしある日、二人の関係が決定的に変わる事件が起こり―――。
「私がすがるなど」
引けぬ意地と激情が絡み合う切なく底深い大人の恋愛劇、〝数年後〟を描く掌編を描き下ろし。
平安時代後期、
己の美貌と明晰な頭脳のみを頼りに、のし上がっていく野心の男・高前。
帝のご寵愛を受け、彼を貶めようとする者たちをバサバサと切り捨てて、頂点に上り詰めたかに見えたが、
思惑などないまっすぐな好意を向けられ、彼の信念がゆらぎはじめる。
しかし、誰にも頼らず生きてきた男は、己の気持ちをも押し隠し、さらなる孤高への道を突き進む――。
BL業界広しといえど、商業誌で平安時代モノってなかなかありません。
かなりのチャレンジだと思うのですが、しかしそこはBL業界ならず高い評価を受けている祥伝社『onBLUE』レーベル。これが、並みの作品であるわけがありません。
時代ものにはとんと弱い当ブログ担当者、
どんなもんかなぁ、と恐る恐る(失礼!)拝読いたしましたが、いや~面白い!
なんでも平安時代には、男色趣味は、貴族のたしなみともいえる文化だったそうで、
武士が位を授かるのに、自らが貴族の相手をするのは珍しいことではなかったそうなのです。
でも『華なるもの』は、そういったBL的表現も多少はありますが、
メインは、高貴なる方々によるなんとも高尚な頭脳戦のお話のような気がします。
和歌を書いた文(ふみ)を取り交わすことで、愛を告げるだけでなく、相手を翻弄したり、さらには貶めることもできるなんて、昔の人々は、なんて優雅でハイレベルな情報戦を繰り広げていたのでしょう。
これはアホな人、センスのない人は生き残っていけないですよ。
ゆったりとしたイメージとは裏腹に、実際には、毎日緊張感の連続だったのかもしれませんね。
『華なるもの』の主人公、高前は、己を守るため、いっさい人に弱味をみせようとしません。そんな彼の、泣き言を言わぬかわいくないところが時の権力者たちを魅了し続けます。
このお話、ツンだけで、デレがないところも、現代ものと違う格調の高さを醸しております。しかし、イチャイチャラブラブのラブストーリーよりも、もっと大きな愛の物語をみたような気がします。
非常に大人な物語を堪能させていただきました♪
これがデビューコミックとなる西つるみ先生。
これから、どのような作品を生み出されるのか、超期待ですよ!!
西先生にサインを書いていただきました。

優美な作品のイメージとはちょっと違う、オモシロ系…?
そこに、特注のキャラクターハンコをポンッ!

このハンコ、ハンコ屋の娘さんという担当編集者さんのご実家の特注品なんだそう!
この写真では、同行された営業担当者さん(♂)が押されていますが、
担当編集さんの押されたハンコの美しいこと!
子供の頃から鍛えられているというだけあり、ムラのない美しい仕上がりです。
ぜひ、手に入れてご堪能くださいませ。
ハンコネタで盛り上がっていると、そこへ、会社勤めをされながら漫画を描かれている西先生が参戦!
事務処理におけるハンコの上手な押し方など、ベテランOLとしてのノウハウを披露してくださいました。
サイン本を書いていただきながら、ひとしきりハンコ談義に華が咲いたところで、
POPも描いていただいちゃいましたよ~



見るみる間に高前さまが!

表紙のイメージに合わせて、バックは桜をチョイス。

できあがりです。
ノってきた先生、もう一枚描いてくださいました!!

こちらは、表紙にも描かれている優美な雲をイメージして。


こちらも素敵です♪
コミックプラザにて、展示させていただいております。

現在、サイン本も販売させていただいております。
数に限りがございますので、売り切れちゃってたらゴメンナサイ。
カラー色紙も美しいです。

ぜひ、お店で実物をご堪能くださいね。
あらためて、なぜ平安時代BLなのかを西先生にお聞きしたところ、
もともと時代モノがお好きだったところに、NHKの大河ドラマ『平清盛』で、平安時代のあまりにフリーダムな男色文化に心を撃ち抜かれたからだそうです。
それって、『歴史秘話ヒストリア』でも取り上げられた、悪左府(あくざふ)・藤原頼長(ふじわらのよりなが)のせい……?(笑)
番組放送時、あのNHKでどうどうと男色シーンが!!! とBL好きを沸騰させた、あの頼長さまですね。
そこらへんのことは、調べれば調べるほどに面白いので、興味を持たれた方はぜひ、ググって深みにハマっちゃってくださいませ! 『華なるもの』が、より面白く読めること、請け合いです♪
西先生、祥伝社スタッフさま、お忙しいところご来店くださり、本当にありがとうございました。
時代もの音痴の私も、すっかり院政時代に興味シンシンとなりました!
お客様にも、この面白さをお伝えできるよう、がんばります。
当ブログが、みなさまの新たな読書へのきっかけとなれれば幸いです。
新しい漫画との出会いを探しに、ぜひ池袋西口・芳林堂書店コミックプラザへ。
みなさまのご来店、心よりお待ち申し上げております。